2014年9月29日月曜日

「地域の食品とフェアトレードのいちにちマルシェ」開催の想い

「セヴァンの地球のなおし方」
この上映会には必ずマルシェを合わせて開催しようと思っていました。
地球のなおし方。それには地域がなおることがとても大事です。

原発事故の後、東北の食材を敬遠する動きがありました。
「東北の農産物は汚染されているから買わない。」
私も放射能汚染が怖くて買えませんでした。
…ん?そもそも我が家が買っているものに東北のものはあっただろうか?

もともと地元の農業がもっと拡がりを持ってほしいなと思っていた我が家では、日頃から地元の農産物を買う習慣がありました。
お米も岐阜の農家さんから直接買っていました。
でも、スーパーに行くと並んでいるお米は秋田県産とか岩手県産とか…。
ところで愛知県のお米は、他の県で「愛知県産」といって重宝されたりするんでしょうか?

すぐそばで作ってくれている農家さんがみえるのに、そこで買わないで遠くから運んできて買う。
農家さんだって、どういう人が買うか分からないから、その人が食べるその時までちゃんとキレイなままであるように、虫がつかないように農薬を使います。
「ちょっとくらい虫食いがあったって構わないのに。」
「すぐ食べちゃうから虫はわかないのに。」
そう思ったとしても、顔が見えないお客さん、いつが実際に食べる時なのか分からない流通、できる限りの対策をしておかないといけない。
それが今の農薬使用や化学肥料使用に繋がっていると思います。

地域で作られているものがあれば、それを選ぶ。
農家も元気になってくれます。
秋には美しい稲穂が輝く景色が見られます。
植物は水、土壌、空気を浄化してくれます。
ここで農薬や化学肥料をつかっていたら自然は汚染されていきますが、顔の見える範囲内であれば、農家さんだって栽培方法には気を遣ってくれます。
農薬も化学肥料も、喜んで使っている人なんていません。

人から人へモノが動けば、自分ひとりじゃできないことを、みんなで分担して生活していっているという実感が湧くでしょう。
困った時はお互いさま。災害時も助けあえます。
“そこにいる人”が“そこにいる他人”を助けていけるようになります。
代金を支払う時も、自分の労力にお金をいただいているように、相手の労力にも敬意を表して正当な金額を支払う気持ちが生まれると思います。
ひとりひとりの意識が高まり、強い地域が生まれます。

そうした強い地域が日本に拡がれば、国家がなんと方針をたてようが“関係ない”ですよね。
国は小さな地域の複合体。日本はもう自立していられます。
そもそも国もツマラナイ方針をたてなくてもよくなるでしょう。
政治家にあんな決断をさせているのは私たちひとりひとりの暮らしぶりかもしれません。

地域が強くなれば、食において、アメリカの植民地である現在を打破できます。
発展途上国と呼ばれる弱い立場の国に、私たちの豊かさのしわ寄せを持っていく必要もなくなります。
(外国産は安い。その背景にある過酷な労働を想像してください。)

そういう背景を含めた“良い商品”をマルシェで紹介します。
地域のなおし方、そのヒントになると思います。

なお、フェアトレードについては国内で作れないもの、収量の少ないものを中心に紹介します。
コーヒーやチョコレート、ゴマ、雑貨などです。
「セヴァンの地球のなおし方」をご覧になって、フェアなトレードをする価値を感じてください。

フェアトレード。そもそも、国内でもできているとは言えません。
過酷な労働をしてきた人。その辛さはご存知だと思います。
ぜひ、ご自身から変化の歩みを一歩踏み出してください。
それが、ご自身をフェアに見てもらえるようになる一歩となります。


岩倉市在住・30代女性・二児の母・いわくらシネマ正会員

0 件のコメント:

コメントを投稿